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2023.12.11
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プレイバック iEVO2023:人気の動画とアンケートから見えるIBM i ユーザーの関心事

プレイバック iEVO2023:人気の動画とアンケートから見えるIBM i ユーザーの関心事
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2023年11月15日から30日まで16日間にわたって、「iEVO 2023」が、当iWorld Web内の特別サイトにて開催されました。この「iEVO」は2020年のコロナ禍の最中に、IBM i ユーザーへ最新技術情報をお届けしたい!という思いからオンラインイベントとして始まり、今年で開催4回目を迎えました。

今年の「iEVO 2023」はIBM i 誕生35周年というメモリアル・イヤーを祝して、「IBM i 35年目の新たな価値~革新性の証明~」という副題の元、35年の歴史を振り返りつつ、進化を続けるIBM i の最新情報を、国内外からメインセッション動画4本、技術セッション動画9本、事例セッション動画6本を通じてお届けしました。

メインセッションは、日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 テクノロジー事業本部 パートナー・アライアンス事業部長 村澤賢一氏による「市場『共創』に向けて」と題した講演で、日本のIT市場の現状と課題、そして現在IBMが力を入れている『共創ビジネス』についてご説明頂きました。
また同じく「メインセッション」のコーナーでは、この秋に開催されたIBM i 開発の総本山「米国ロチェスター研究所」ツアー参加者による現地での見聞録「ツアーレポート」も大変好評を博しました。その他にも、IBM i の開発プロフェッショナル集団である「iBIアライアンス」代表幹事と当iWorldで「できるIBM i」を好評連載中のIBMテクニカルセールス佐々木幹雄氏による「iWorld Web人気記事から紐解く"IBM i ユーザーの進む道"」についての対談もIBM iユーザーの「今」がわかると人気を集めました。

さらに今年初の試みとして、会期途中の22日に、東京秋葉原UDXで開催されていた「UOS POWERUPソリューションフェア2023」の会場から、特別講演「IBM iこれまでの35年、これからの35年~UOSと共に~」を生中継でお届けしました。
IBM Powerの日本の責任者であられるIBM原 寛世氏、IBM i エバンジェリストとして長年活躍されてきたベル・データ株式会社 安井賢克氏、さらにUOS理事長の山中進氏といった豪華なメンバーによる対談は、IBM i 35年の歴史を振り返りつつ、今後もIBM i の革新は続いていく旨、Web生中継だけでなく、会場にお集まりいただいた多くのお客様にも熱いメッセージをお伝えしました。

続く「技術セッション」のコーナーでは、国内外のIBM i スペシャリストによるIBM i 最新技術情報が披露されました。
中でも、IBMテクニカルセールス、入社二年目のフレッシュな古閑さくら氏による「IBM Navigator for iの活用で運用管理をもっと楽に!」が内容も大変わかりやすいと大好評で、「iEVO 2023」で公開された全19本の動画の中でも最高の再生回数を記録しました。次に人気だったのは、前述のIBM佐々木幹雄氏による「SQLを使ってIBM iを誰でももっとかんたんに♪」で、単なるDBアクセスのための言語に留まらず、IBM i のシステム管理もSQLを使ってできてしまうという最新情報が、全体アンケートでも面白かった動画として最高評価を得ました。
この他にも、今大注目の最新機能「地理空間分析」を解説した動画や、PowerVS最新情報、多くのお客様からご質問を頂戴するNVMeについての説明動画など、今年もバラエティに富んだ内容でお届けしました。
また、海外からは、IBM i のチーフアーキテクトであるIBM Steve Will氏による「IBM i Strategy & Roadmap(IBM i の戦略とロードマップ)」の講演のほか、今年5月にiWorld主催で開催した「iWorld Web Town Meeting @ TYO」にも来日・登壇したCentral Park Data Systems社のCharles Guarino氏による「RPG and SQL : Two Powerhouses of IBM i」は、そのものずばりのタイトルもあり、たくさんの方にご視聴いただきました。

恒例のIBMビジネス・パートナー各社による最新事例の発表の場である「事例セッション」では、ベル・データ株式会社の安井賢克氏による「IBM i 活用事例 ~ 技術者不足の克服と DX 推進」で、ともすると足枷と思われがちなIBM i 上の旧来のアプリケーション資産を活用し、DX課題にこたえた事例が紹介され、好評を博しました。
また、株式会社福岡情報ビジネスセンター 橘孝子氏による「流行りのAPI、どう使えばいい?悩めるIBM iユーザーへの実践ガイドセミナー」ではDXのカギともなりうるAPI連携について、その活用方法を解説した内容が高い評価を受けました。
API連携については、この他にも株式会社オムニサイエンスによる「製造業、卸売業、倉庫業 IBM i ユーザー 業務改善事例~IBM i をインターネット公開!Next B2Bのご紹介 ~」やNDIソリューションズ株式会社の「IBMi基幹システム運用と業務改善を一気に「kintone」で解決!データ入力から周辺業務まで全体効率アップを実現」なども公開され、今一番旬なソリューションであることがうかがわれました。

この他にも、DXには欠かせないクラウドソリューションであるPowerVSについて、JBCC株式会社提供の「基幹システムをPowerVSへ移行。コスト削減と品質向上を実現したノウハウ大公開!~Powerから始めるAllクラウド化の取り組みをお客様事例を交えてご紹介~」にて事例が紹介されたり、ノーコード/ローコード開発など最新の開発手法について触れた「2025年の崖から這い上がるシステム開発」(日本オフィス・システム株式会社提供)などいずれも旬な話題、課題に対する解決策が提示され、全体アンケートでも「活用事例が参考になった」とのお声を多数頂戴いたしました。

今年のコンテンツ視聴の傾向としては、事例セッションがいずれも人気であったことに加え、技術セッションでもインフラそのものの話題よりも、開発やシステム管理といった内容のものが好まれた様子でした。今あるIBM i をいかにDXに活用していくか、と真剣に取り組まれているIBM i ユーザーの姿が浮かぶようです。

全体アンケートから見えてくるもの

「iEVO 2023」ではご視聴いただいた方に「全体アンケート」へのご協力をお願いしました。
最後にその内容の一部を昨年と比較しつつご紹介いたします。

まずご視聴いただいた方の約6割がエンドユーザー、そして約半数が一般職~係長までの現場担当者というのは昨年と全く同じ傾向となっております。

そして、ご視聴いただいたエンドユーザーの方の業種ですが、全体の約4割を製造業が占めるということで、現在のIBM iユーザーは製造業の方が多いという傾向は昨年と変わりません。

また昨年と今年で同じ設問「興味のあるトピックス」を設けたところ、2年連続で「DX事例」「IBM i 最新情報」が興味のあるトピックスNo.1,2であったのですが、「自動化」「セキュリティ」に対する興味が下落した一方、「AI活用」が大きく票を伸ばしました。これは、ChatGPTの台頭によるAI活用への関心が大きく伸びた2023年を象徴した傾向といえるでしょう。アンケートのフリーコメントでも「AIとの連携に関するものをもっと見たい」というご意見を頂戴いたしました。

「興味があるトピックス」と並んで、「今お抱えのシステム課題」についても昨年と今年を比較してみました。SE要員不足が2021年から3年続けてTOP課題であり続けましたが、「セキュリティ」対応がNo.2課題から大幅にダウンしたのに対し、「AI活用」が関心事同率2位に急浮上しました。これは「興味のあるトピックス」とも全く同じ傾向といえます。ランサムウェア対策が大きな社会問題化した2022年から、ChatGPTなどの生成AIが注目を集めた2023年と、リアルに世相を反映した結果となりました。

iWorldではお寄せいただいたコメントを参考に、今後も皆様の関心のあるエリアを中心に最新情報をお届けしていきたいと考えております。
また今回公開された19本の動画のうち、技術セッションの動画9本は年明けにiWorld Webの動画コーナーにてアーカイブ公開を予定しております。
どうぞ来年も引き続きiWorld Webにご期待ください!

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