NEWS
IBM i トレンド IBM i トレンド
2023.04.25
SHARE
  • twitter
  • facebook
  • hatena

Power10 搭載サーバーの騒音対策~他社製防音ラックのご紹介

Power10 搭載サーバーの騒音対策~他社製防音ラックのご紹介
Power10 搭載サーバーの騒音対策~他社製防音ラックのご紹介

2023年4月

2022年夏にPower10プロセッサー搭載のスケールアウト・サーバーが発売開始になって以降、IBM Powerの出荷もPower10搭載サーバーが主流となっています。
Power10搭載サーバーは一世代前のPower9搭載サーバーと比べ3割近く(S1014とS914の最大消費電力比較)の省電力を実現していますが、放出ノイズの方は残念ながら、ラック搭載モデルで3割近く上がってしまいます。
バックアップにLTOテープ媒体をご利用の場合、Power10サーバーではラック搭載モデルを選択せざるを得ないケースもあろうかと思われますので、特にオフィススペースにサーバーを設置する場合は防音対策が必要となります。

IBM製のラックは現在42Uのもののみで、高さも2m超えとなり、小規模なユーザー様には大きすぎるとお感じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

株式会社イグアスでは、小型の防音ラックのご要望に対応するため、摂津金属工業株式会社製ラックの検証を行いました。

https://www.settsu.co.jp/catalogs/prosrc/14589 (11U)
https://www.settsu.co.jp/catalogs/prosrc/16077 (28U)

摂津金属工業様11U防音ラックにPower S1014(9105-41B)を実際に搭載してみました。
結果、S1014が搭載可能なことが確認できました。

ただしサーバー後方にIBMケーブルマネジメントアームを付けると、黄色の部分が飛び出してラック後方ドアが閉まりませんでした。この点につきIBM技術部門へ確認したところ、ケーブルマネジメントアームなしでも保守領域が確保および引き出し可能であれば、活性化保守対応可能と回答が得られました。

28U防音ラックは奥行きが広いため、IBMケーブルマネジメントアーム付きでも搭載可能です。

防音機能とは関係のない余談になってしまいますが、以前のPower7やPower8搭載機と比べると最近のS1014とかS914では奥行きが長くなっています。マシン入れ替えのタイミングで以前のラックに搭載したいといった場合も注意が必要でしょう。

この他、タワー型で同様の防音機能が必要な場合には、株式会社イグアスでは「Power Silencer」というタワー型専用の防音ラックを提供しています。
下図の様にタワー型のIBM Power本体がすっぽり入ってしまう形状となっており、内部の吸音材で騒音レベルを約10dB軽減できます。また同梱のスタビライザーで耐震機能も補強されています。側面のパネルは取り外し式になっており、サーバーをラックに収納したままで、ハードウェア保守作業も可能です。

以上、Power10搭載のスケールアウト・サーバーご検討の際の防音対策のご参考になれば幸いです。

摂津金属工業株式会社製防音ラック、Power Silencerについての詳細は、お取引の販売店までお問い合わせ頂くか、イグアス IBM製品窓口「ig_ibmsys@i-guazu.co.jp」までお問い合わせください。

いいねと思ったらシェア
twitter
facebook
hatena
関連記事
HMC、BMC、VMI、eBMC、FSPのあれこれ
HMC、BMC、VMI、eBMC、FSPのあれこれ
IBM LTO7ドライブ・オートローダー営業活動終了の影響と注意点
IBM LTO7ドライブ・オートローダー営業活動終了の影響と注意点
IBM i サブスクリプション・ライセンスのFAQ公開
IBM i サブスクリプション・ライセンスのFAQ公開
あなたにオススメの連載
できるIBM i 温故知新編
8記事
できるIBM i 温故知新編
IBM i の”新”必須言語 〜FFRPG入門〜
14記事
IBM i の”新”必須言語 〜FFRPG入門〜
IBM i アプリの第二の柱 OSS
15記事
IBM i アプリの第二の柱 OSS
PAGE TOP