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2023.05.10
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IBM Power S1014のUPSシャットダウン検証

IBM Power S1014のUPSシャットダウン検証
IBM Power S1014のUPSシャットダウン検証

2023年4月11日

株式会社イグアスでは、Power10搭載 IBM Power S1014 上に構築されたIBM i OSに対して、UPS各社より提供されるシリアルケーブルを使用した自動シャットダウンの動作検証を実施しました。IBM Powerサーバーご購入の際の参考になさってください。

今回の動作検証ではIBM Power S1014 上に構築されたIBM i OSを各社より提供されるシリアルケーブルを 使用して、自動シャットダウンの動作確認及び電力負荷率を測定しております。
結論として今回の検証で利用したIBM Power10検証機の構成と各社UPSとの組合せで、疑似停電によるIBM i OSの自動シャットダウンは成功しました。また、停電・復電の検知も確認しています。併せて検証機の構成における電力負荷率の測定も実施いたしました。詳細は後述の検証詳細をご参照ください。

検証機の構成

検証機:IBM Power S1014

IBM Power S1014 (9105-41B) AC100V
CPU:4core (1OS) P05 モデル
MEM:64GB
DISK:NVMe x2 (8 スロット中、2 スロット利用)
I/O:LAN(1GB) x1, LAN(10G) x1, 16Gb FC x1, NVMe用x1 (5 スロット中、左記 4 スロット利用)
Power:1200W / 100V 電源 x4
OS:IBM i OS 7.5 non-TR (non-LPAR)
・IBM ケーブル:
System Port Converter Cable for UPS(ECCF)

検証工程

シャットダウンの動作検証

  1. サーバーが完全に起動した状態でUPS入力電源をコンセントから外し、疑似停電および復電の検知を確認する。
  2. UPSの入力電源をコンセントから外し、停電待機時間経過後にIBM i OSが自動で正常にシャットダウンすること を確認する。

電力負荷率の測定

UPSネットワークカードを使用して、各社が提供するコンソール画面およびデータ収集機能によって、

  1. 電源ON時の ピーク電力
  2. 安定稼働時の電力
  3. 電源OFF時の電力

をそれぞれ3回計測する。

検証結果

山洋電機

検証モデル:A11K102A
IBM i 用ケーブル(5m)、接点I/Fカード
入力:NEMA 5-15P/出力:NEMA 5-15R x6
最大電力:800W/1.0kVA
バックアップ時間:10分
保証年数:1年

検証結果
  • シリアル・シャットダウンは正常に完了
  • 管理ソフトを使用して電力・電流・負荷率を計3回測定した結果、最大560W 5.7A 負荷率70.0%

電力負荷率検証結果詳細

APC

検証モデル:SRT1500XLJ
I/Fケーブル(AP98275)
入力:NEMA 5-15P/出力:NEMA 5-15R x6
最大電力:1,050W/1.5kVA
バックアップ時間:8分
保証年数:5年

検証結果
  • シリアル・シャットダウンは正常に完了
  • 管理ソフトを使用して電力・電流・負荷率を計3回収集した結果、最大578W 5.78A 負荷率38.55%

電力負荷率検証結果詳細

GSユアサ

検証モデル:THA1500-15/T1/AS I/F
ケーブル(AOP-NC-AS40)
入力:NEMA 5-15P/出力:NEMA 5-15R x4
最大電力:1,050W/1.5kVA
バックアップ時間:6分
保証年数:2年

検証結果
  • シリアル・シャットダウンは正常に完了
  • 電力・電流・負荷率を電流計・ハイコーダを使用して 計3回測定した結果、最大625W 6.25A 負荷率60%

電力負荷率検証結果詳細

※消費電力はIBM Powerの構成により異なります。当検証結果は山洋電機製の1.0kVA UPS、APS製、GSユアサ製の1.5kVA UPSに対する稼働を保証するものではありません。 なお、各社シャットダウン及びUPS本体の保証はございます。

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