日本アイ・ビー・エム株式会社は6月22日付で、IBM Power製品並びにStorage製品の一斉値上げを発表しました。値上げの効力発生日は2023年7月1日からとなります。
IBM Powerの価格改定対象となる製品は以下の通りです。
- IBM Power10 機種およびそのフィーチャー
- IBM Power9 機種およびそのフィーチャー
- IBM 7063 Power HMC およびそのフィーチャー
- IBM 7965 Enterprise Slim Rack およびそのフィーチャー
- IBM 7316 Rack Mounted Flat Panel Console Kit およびそのフィーチャー
- IBM 5819 Power Enterprise Pools 2.0
- IBM 4586 Power Systems Elastic CoD
- IBM 9671 IBM i System Subscription
以上、現在IBM Powerブランドで販売しているすべてのハードウェアが対象となりますが、IBM i OSやPowerVMなどのソフトウェア、ソフトウェア保守(SWMA)、ハードウェア保守(Service Pac)は、値上げの対象外です。
新価格は、7月1日の値上げ効力発生日以降、価格承認取得あるいは契約締結する機械の売買価格に適用されます。つまり、6月30日までの正式発注では旧価格が維持されますが、正式発注が7月1日以降にずれ込む場合には値上げ後の新価格が適用されますのでご注意ください。7月1日以降に取得されるお見積りにも新価格が適用されます。
今回の値上げは為替レートの変動によるもので、今後も、四半期単位での為替変動ならびにサプライチェーンのコストや部品価格の上昇等による製品コストの変化によって価格改定を実施する予定とされています。つまり、製品コストの見直しを四半期単位で実施するということになります。
すでにクラウドサービスのPower VSでは、月次単位で為替レートが変更になり、都度料金も変更になっていますが、もともと従量課金のクラウドサービスでは毎月の料金の変動は自然なものとも考えられます。 それに比べて(リースを含め)買い取り方式のオンプレミスマシンで四半期単位とはいえ価格が変更になるということは、見積提示時の見積り有効期限をよりシビアに見ないといけなくなりますので、ご注意ください。