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2023.08.31
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IBM i ライセンスはサブスクリプション型へ移行

IBM i ライセンスはサブスクリプション型へ移行
IBM i ライセンスはサブスクリプション型へ移行

2023年8月29日付で、日本アイ・ビー・エム株式会社はIBM i に関する重要な発表を行いました。

発表レター:
「Licensed software feature withdrawal of selected non-expiring IBM i license offerings as IBM transforms the IBM i business」 (IBM i ビジネスの変革のため、一部の無期限 IBM i ライセンス・オファリングのライセンス・ソフトウェア・フィーチャーの営業活動を終了)
https://www.ibm.com/docs/ja/announcements/sww-selected-non-expiring-i-license-offerings-as-transforms-i-business?region=JPN

発表レター : 開発意向表明
「IBM continues the IBM i business transformation journey by expanding Subscription term license offerings」 (IBM は、サブスクリプション期間ライセンス・オファリングを拡張することにより、 IBM i ビジネス変革の行程を継続します)
https://www.ibm.com/docs/ja/announcements/i-plans-expand-subscription-licensing-offerings

これらは、今後のIBM i ライセンス体系を従来の永続ライセンスからサブスクリプション型ライセンスへ全面移行するという表明となります。

最初の書簡では、ソフトウェアグループ P05 / P10 の IBM i 永続ライセンスの営業活動を2024年3月26日をもって終了すると発表されました。
今回営業活動終了が発表されたのは、IBM i プロセッサーライセンス(5770-SSA)とユーザーライセンス(5770-SSC)のふたつとなっております。
2024年3月26日以降に発注される P05 および P10 の新規 IBM i については、サブスクリプション・ライセンスのみでのご提供となります。
なお、P10より上位のソフトウェアグループ(P20、P30)については今回の営業活動終了の発表には含まれておりません。
またIBM i と同時に販売されることの多い関連ライセンス(BRMSとかPowerHAなど)も今回の営業活動終了の対象には含まれておりません。

現在永続ライセンスをご利用中のお客様は2023年3月26日以降もそのままその権利は保護されますが、次回のハードウェア入れ替え時にはサブスクライセンスへの移行が必要になります。
また永続ラインセンスをご利用中のお客様が2024年3月26日以降に例えばプロセッサーやユーザー数追加などをご希望される場合は、永続ライセンスでの追加購入が可能とのことです。

現在IBM i では、2022年5月3日の発表以降、P05から最上位P30までのOSライセンスにて1年から5年のサブスクリプション・ライセンスが提供されております。
※併せて読みたい「IBM i のサブスクリプション・ライセンスの拡張」
https://www.i-cafe.info/column/product/20230228_subscription_expantion

対象となるバージョンはV7.3、V7.4、V7.5で、サポートするハードウェアはPower9、Power10搭載のIBM Power全モデル(IBM iをサポートしないモデルを除く)となっています。
サブスクリプション・ライセンスはライセンス使用料とSWMAの保守料金を含むもので、例えていえばRedHatなどのLinuxディストリビューションのような体系になったわけです。契約期間は1年から5年の間で選択することが出来、期間に応じた初期一括払いとなります。
これにより永続ライセンス購入よりも低い初期投資を実現し、加えて長期契約期間を選択した場合には期間中の価格も保護されるので、より時代に即したライセンス体系であるといえるでしょう。

また今回発表の2書簡のうち、後者の書簡では、「アクティブなソフトウェア・メンテナンスが関連付けられている IBM i の永続ライセンスから IBM i サブスクリプション・ライセンスに移行するための、低価格のサブスクリプション期間オプションを提供する予定です。」という開発意向表明がなされていますので、永続ライセンスからサブスクリプション・ライセンスへの移行が加速されるものと思われます。

IBM i 以外の関連ライセンスでは、

  • Rational Development Studio for i (RDS) (5770-WDS):
    2023年4月18日付発表:ソフトウェア発表レター JP23-0405
  • IBM i Modernization Engine for Lifecycle Integration (Merlin) :
    2023 年 2 月 14 日付発表:ソフトウェア発表レター JP23-0050
  • Rational Developer for i (RDi):
    2023年5月9日発表:ソフトウェア発表レター JP23-0091

などでサブスクリプション・ライセンスがすでに発表になっています。

ただし、現時点では1台のマシンの中で永続ライセンスとサブスクリプション・ライセンスは共存が出来ないので、現在サブスクリプション・ライセンスが発表されていないBRMS、PowerHA、CS4iやDB2 Mirrorといったライセンスでの将来のサブスク発表が待たれます。

また今回営業活動終了が発表されていないP20やP30もいずれサブスクリプション・ライセンスへの移行が予想されます。

いずれにせよ2024年はいよいよIBM i サブスクリプション元年となりそうです。
上述の開発意向表明の具体化やサブスクリプション・ライセンスの追加発表を含め、続報はわかり次第iWorld Webでご案内してまいりますので、お待ちください。

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