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2023.10.17
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IBM Db2 Web Queryの営業活動終了

IBM Db2 Web Queryの営業活動終了
IBM Db2 Web Queryの営業活動終了

去る10月10日に「IBM Db2 Web Query」の営業活動終了の発表がありました。 製品発表当初は、以前のQuery/400の後継製品として非常に多くのIBM i ユーザーが購入した製品でもあり、その突然の終了発表に驚かれたユーザーの方も多いのではないでしょうか?
今回の発表内容とその影響範囲、考え得る対策について、現時点で入手している情報をiWorld 事務局が解説いたします。

IBM Db2 Web Query for i の営業活動終了

2023年10月10日、IBMよりIBM Db2 Web Query for iの営業活動終了の発表がありました。
今回営業活動を終了するのは、IBM Db2 Web Query for i のすべてのリリース、ソフトウェア保守(SWMA)、ならびに 更新SWMAとなり、終了日は2023年10月10日、発表即日適用と発表されました。
かつてない発表後即日営業活動終了ということで、その影響範囲の大きさからIBM社に確認をしましたが、現時点では訴求適用などの救済措置はないとのことです。

発表書簡:Licensed program software withdrawal: IBM Db2 Web Query for i products
https://www.ibm.com/docs/en/announcements/db2-webquery-eom

この発表の影響

今回の発表で更新SWMAを含むすべてのWeb Queryが営業活動を終了する、ということは

  • 新規でWeb Queryを購入することが出来ない、ユーザー数追加などの拡張も出来ない
  • 既存機でSWMAの契約更新ができない
  • サーバー本体を入れ替えする際に、既存機からWeb Queryのライセンスは指定機械変更通知をもって移行することは可能だが、更新SWMAの既存機からの移行及び移行先でのSWMA購入が出来ないため、実質未サポートでの利用となる

ということになります。
もし現在有効なSWMAをお持ちのお客様の場合、今回保守サポート終了(EOS)は発表されておりませんので、現状のままでWeb Queryを継続利用頂くことは可能です。
ただし、現在保有しているSWMA契約が期間満了となった場合、その後のSWMA更新は出来ません。

Web Queryのライセンスは永続ライセンスですので、利用し続けることに問題はないと言えるのですが、SWMAが失効した場合にはサポートが受けられず、バージョンアップの権利も失います。

したがって近々ハードウェアの入れ替えをご検討中の場合、現行のPower10ではWeb Queryのバージョン2.3(2023年10月31日にEOS)ならびに2.4がサポートされておりますので、もし現在有効なWeb QueryのSWMAをお持ちで現在ご利用中のバージョンが2.2.x以前だった場合には、急ぎ現行機上でWebQueryのバージョンアップだけはしておくことをお勧めいたします。

またよくあるケースですが、Web Queryのライセンスを購入してはいるが、実態はQuery/400のまま利用しているというお客様の場合、 Query/400のライセンス 5770-QU1 は現在IBM i のOS本体に組み込まれていますので、今回の発表の影響は受けずに継続利用いただけます。

今後の対応策

先にWeb Queryは永続ライセンスなので使い続けることは可能、と記しましたが、保守切れのライセンスをいつまでも使い続けることはセキュリティの観点からもお薦め致しません。
SWMAの有効期間内に、類似のBI・アナリティックス・ソリューションへの乗り換えを強くお勧めいたします。

IBMの発表書簡ではWeb Queryの代替製品については以下のように記載されています。
「IBM Db2 Web Query for i の直接的な代替製品はありません。データ分析を継続する必要があるお客様は、他の業界ソリューション、たとえば IBM Cognos® Analytics、または Open Data Hub (ODH)、Apache Spark™、Apache Superset™、RocketCE for Power® などのオープンソース製品を検討することができます。これはデータ分析製品の包括的なリストではありません。他社が IBM Db2 Web Query for i と同様の機能を持つ製品を提供している場合もあります。」

以下によく検討されている他社製BIソリューションの例を添付いたします。
これらはあまたある類似ソリューションの一例であり、中には乗り換えキャンペーンを展開中の製品もございますので、下記リンクをご参照いただき是非早期にご検討いただければ幸いです。

★(乗り換えキャンペーン展開中)PHPQUERY (株式会社オムニサイエンス提供)
https://www.iguazu-sol.jp/solutions/s03/c0302/phpquery

★ REPORT EYE (株式会社イグアス提供)
https://www.iguazu-sol.jp/solutions/s03/c0302/report_eye
https://www.i-cafe.info/solution/20230810_reporteye_dashboard

★ LANSA BI (株式会社ランサ・ジャパン提供)
https://www.iguazu-sol.jp/solutions/s03/c0302/lansa_bi

★(IBM製品なら)IBM Cognos Analytics (日本アイ・ビー・エム株式会社提供)
https://www.iguazu-sol.jp/solutions/s03/c0302/cognos_analytics

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