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2023.01.09
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IBM i 基幹システムに最適な「ローコード開発ツール」は?

IBM i 基幹システムに最適な「ローコード開発ツール」は?
IBM i 基幹システムに最適な「ローコード開発ツール」は?

株式会社ミガロ.様 ご提供記事

社会・経済情勢が目まぐるしく変化する中で、アプリケーションを超高速で開発できる「ローコード開発」が注目を集めています。

ローコード開発とは、一般的に次のような特徴を備えた開発手法となります。

  • 基本的にコードを記述することなく、ビジュアルな宣言的手法により、データ、ロジック、フォームといったアプリケーションを定義
  • コンピュータの画面上であたかも仮想的なLEGOブロックを組み合わせるように、アプリケーションの構成要素を配置
  • 既存アプリ連携、レポート生成、特殊な要件等に対応してコーディングの追加も可能

ローコード開発ツール市場の現状

2021年11月の市場調査(IDC Japan)によると、ローコード/ノーコード開発プラットフォームを導入済または導入を検討中の国内企業は70%以上に達します。

また、ローコード開発ツールの国内の市場規模は、2018年度=2,143億円、2019年度=2,458億円、2020年度予測=2,886億円と年々増加傾向にあります。

(デロイト トーマツ ミック経済研究所 プレスリリース「DX実現に向けたローコードプラットフォームソリューション市場の現状と展望 2020年度版(2020/4/23)」 https://mic-r.co.jp/mr/01830/より)

ローコード開発のメリット

ローコード開発の最大のメリットは、コーディングが不要、または最小限のコーディングのみで開発できるため、開発生産性が向上し、開発工数・費用が大幅に削減できることです。一般的にローコード開発ツールでは、表のようなメリットがあります。

ローコード開発ツールの分類

ローコード開発プラットフォームといっても様々なタイプがあり、導入目的に応じて適切なものを選択することが重要です。
ローコード開発プラットフォームは以下のように分類できます。

(1) クラウド型
  • ・アプリケーションを設計、開発、運用、管理する環境をクラウドで提供
  • ・PaaSサービスとして提供されることが多い
(2) コード生成型
  • ・業務仕様をツールに登録してソースコードを自動生成
  • ・開発環境と実行環境が異なる
(3) 実行エンジン型
  • ・ツールが備えている部品やテンプレートを元にアプリケーションを生成
  • ・開発環境と実行環境が一体

IBM iユーザー企業とローコード開発

IBM i (AS/400)基幹システムのユーザー企業にとって、最適なローコード開発とはどうあるべきか、上記のローコード開発ツールのタイプ別に、考えていきます。

(1) クラウド型
このタイプのメリットは、小回りが利き利用が簡単なことで、エンドユーザー開発で身の回りの事務処理をシステム化するようなケースに適しています。例えば、ユーザー部門の申請業務をワークフローシステム化するなど、基幹システムが処理対象としていなかった業務のデジタル化にも適しています。このタイプのクラウドシステムは IBM i 基幹システムの外部に構築されますが、基幹システムとのデータインターフェースを求められることがあります。

(2) コード生成型
業務要件定義からデータベースやアプリケーションなどのソースコードを生成できるので、新しいサブシステムの追加やスクラッチ開発に最適です。業務要件がソースコードに直結するため、しばしばエンドユーザー参加型の開発体制が奨励されます。完成したソースコードの保守には、プログラミングスキル(Javaなど)が必要なツールもあり、ローコード開発のメリットが発揮しにくい場合もあります。ツール導入から本番アプリ稼働まである程度の期間が必要なため、完成済みシステムの上に機能追加したい場合や、短期間で成果をあげたい場合はやや不向きとなります。

(3) 実行エンジン型
グラフなどのUI部品やツール標準の各種機能を組み合わせてアプリケーションを簡単に構築できることがメリットです。IBM i基幹システムに、グラフィカルなWeb・モバイルのアプリケーションなどを追加で構築したい場合に適しています。ダッシュボードなどの参照系アプリを短期間で構築することに特に強みがあります。

Valenceのローコード開発

Valence App Builderは、IBM iに機能を追加する場合にもっとも適した「実行エンジン型」のローコード開発ツールです。

IBM i基幹システムデータを一覧表形式や明細形式で参照、更新できる部品や、各種グラフ、地図などの部品を備えており、部品を組み合わせてノーコードで簡単にアプリケーションを構築できます。

画面上のクリックなどのアクションをトリガーとして別の処理(RPG・CL実行を含む)を起動できるため、一般的に「実行エンジン型」の弱点とされがちな複雑な業務処理に対応することが可能です。

Valenceの詳細は、以下をご参照ください。

さいごに

株式会社ミガロ.では、IBM i のGUI化、Web化、モバイル活用を効率的に実現できる3つの開発ツール、Valence、Delphi/400、SP4iを取り扱っています。 
これら3つのツールの中で、ローコード/ノーコード開発をご希望されるお客様には「Valence」をお勧めしています。

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